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保護者は知らない保育現場の悩み

  • 8月1日
  • 読了時間: 5分
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保育現場でじわじわと深刻化する子どものおむつ外れ問題。でも、保護者にはなかなか言えないのです...



3歳児でおむつが外れてない子が増えている



今、保育園・幼稚園では


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3歳児クラスの中で、おむつが外れていない子が増えたことで、他の子に目が行き届かなかったり、活動が予定どおりに進まなくて、保育に支障をきたし始めている

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という園が増えていることをご存じでしょうか?


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4歳や5歳を過ぎていて、おしっこはトイレでできるけれど、うんちの時は紙おむつをはいて、その中じゃないと排便できなくて、その対応で活動が中断してしまう

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という園が増えていることをご存じでしょうか?


これ、多くの保護者は知らない事実。


なぜ?


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3歳すぎておむつが外れていないと、ちゃんとトイレで排泄できないと、保育に支障をきたすので困ります

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なんていうことを、園側は保護者に言えないからです。


そんなことを言ったら


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保護者を追い詰めて虐待につながる

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なんて批判されるから。


実際のところ、3歳や4歳を過ぎてもおむつがなかなか外れなくて、イライラして、虐待に近いような言動をしてしまう保護者は少なくありません。私もその一人でした…。



先生たちはなんとか頑張ろうとするけれど...



心優しい保育園や幼稚園の先生たちは


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家で虐待になるくらいなら、自分が頑張って、園でなんとかおむつを外してあげよう

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って、大変な思いをしながらも、なんとか対応して下さるのです


...でもね、ホントは先生たち、とても困っているんです...

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3歳児のおむつのお世話で、計画していた活動がスムースにできない...今まで、こんなことなかったよね... ーーーーーーーーーーーーー

って😢



3歳以上児クラスでのおむつのお世話の現実



幼稚園でも保育園でも、3歳児クラスの定員は約20名。それに対して担任は基本1名。


複数の3歳児のおむつのお世話を、たった1人の担任がやるって、やっぱりとっても大変です。きめ細かい対応なんて、物理的に無理です。


もちろん園によっては、3歳児クラスでのおむつ外しに熱心に取り組む園もあります。でも全ての園がそうじゃない。


園によっては


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おむつ外しは家庭ですること。園は幼児教育の場なので、園でのおむつの世話は後回し。

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という考えで


3歳児でおむつが外れていなくても


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...なんとかしてあげたいけれど、そこまで手が回らないから、“あ~出てるな~、おむつ、重そうだな...”って気づいていても、仕方なく長時間そのまま放置することもあります

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となってしまう園も少なからずあるのです。



おむつ外しの知識は養成校ではちゃんと習わない



そもそも!

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✅子どもの排泄の発達の本来の姿

✅おむつ外しのベストな方法

✅トイトレ時のベストな声かけ

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なんて


保育士や幼稚園教諭の養成校では、正式なカリキュラムとして教えられていない場合はほとどんど。


特に!


3歳、4歳、5歳を過ぎて、何でも自分でできる子どもの、おむつがなかなか外れない場合、どう対応したらいいのか?なんて、学校で習ってないのです。




昔はどうだった?



『保育所保育指針』という、乳幼児保育に関する国のガイドラインがあります。学校でいう、『学習指導要領』にあたるものです


この『保育所保育指針』の、1965年の初版では、“1歳3カ月~2歳まで”の箇所で


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便所へ行きたくなると、それを保母(保育士)に知らせさせてもらう

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と記載されています。


1歳すぎから2歳頃にかけて、排泄の事前報告ができるようになるのが、この時代の平均的な姿だったようです。


私、和田智代が現役保育士だった1980年代でも、3歳児クラスはもちろん、2歳児クラスでも、昼間おむつの子はほぼゼロでした。


今の日本の子どもたちの、昼間のおむつ外れの平均は、3歳後半頃です。


満4歳過ぎていて昼間のおむつが、外れていない子は普通にいます


だから、昔の保育所保育指針の話をすると、保育園や幼稚園の若い先生たちは

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『え?ウソでしょ?』

『それは昔の常識。今は違います!』

『昔は小さい頃からおむつ外しに必死だったからでしょ?』

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という反応です。


一方、数十年前の子どもの排泄の姿が記憶にあるシニアの保育園・幼稚園の先生たちは、今の子どもの排泄自立のあまりの遅さに、危機感を抱いています。


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排泄自立って、子どもの心身の発達の上でも、とても重要な意味を持つのに、このままどんどん遅くなっていってて、本当に大丈夫なのかな? ーーーーーーーーーーーー


今の

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4歳頃までは昼間もおむつが普通

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数十年前までの

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2歳頃には昼間のおむつは外れる

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一体どっちが子どもの発達の本当の姿なのでしょうか?


・・・

・・・

・・・


人間の子ども本来の、排泄自立の姿を知って、3歳過ぎからの無理のないおむつ外しをすすめる知識とスキルが、今、保育の現場で、そして家庭でも、求められています。


そんなニーズに対応するために生まれたのが

ーーーーーーーーーーーーー なのです。 子どもたち、保護者、そして保育園・幼稚園の先生たちが、おむつ外しで辛い苦しい思いをしないで済むよう、アドバイザーの皆さんと協力しながら、これからも活動していきます。


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