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排泄は“しつけ”じゃなくて“寄り添う”もの

  • 3 日前
  • 読了時間: 5分
排泄は「しつけ」ではなく「寄り添う」もの。赤ちゃんも3歳以降のおむつ外しも本質は同じです。焦って苦しくなったときに立ち止まってほしい、親子の尊厳を大切にする排泄の考え方。
排泄は「しつけ」ではなく「寄り添う」もの。赤ちゃんも3歳以降のおむつ外しも本質は同じです。焦って苦しくなったときに立ち止まってほしい、親子の尊厳を大切にする排泄の考え方。

新しい年が始まりましたね。お正月は、いつもより少しだけ、時間がゆっくり流れるように感じます。 家族で食卓を囲んだり、何気ない会話をしたり。 そんな時間の中で、「この子と、どんな一年を過ごしたいだろう」と、ふと立ち止まった方もいるかもしれません。


排泄と向き合ってきて思うこと

私は長年、赤ちゃんから幼児期、そして少し大きくなった子どもたちの「排泄」に関わってきました。その中で、いつも感じていることがあります。

それは、排泄は、何歳であっても「しつけるもの」ではなく、「寄り添うもの」だということです。


赤ちゃんの排泄との関わり方

赤ちゃんの排泄に向き合うとき、私たちは自然と「観察」します。


・様子が変わっていないかな ・泣き方がいつもと違わないかな


そして、「あ、今かもしれない」と感じたら、おむつを替えてあげたり、そっと抱き上げたりします。

赤ちゃんに対して、


「まだ出てないの?」

「どうしてできないの?」


そんな言葉を向ける人はいません。

赤ちゃんの排泄は、「その子の体のサイン」として、ごく自然に、大切に受け取られているからです。



3歳から変わる周囲の目

ところが、3歳を過ぎた頃から、空気が少し変わります。


「もう3歳なのに」 「そろそろできて当たり前」 「いつまでおむつなの?」


そんな言葉が、周囲からも、そして自分自身の心の中からも、聞こえてくるようになります。

でも、私は思うのです。 赤ちゃんのときと、何が変わったのでしょうか?



変わったのは子ども?大人?


実は、子どもの方は、本質的には何も変わっていません。

変わったのは、大人の視線と、「そろそろ」「もう」という期待だけなのです。


「〇歳だから、できるはず」

「もうわかっているはず」


そんな大人の基準だけで判断してしまうと、排泄はいつの間にか「評価されるもの」になってしまいます。



排泄と子どもの尊厳


排泄は、本来とてもプライベートで、繊細で、子どもの尊厳に深く関わる営みです。


「出したいのに、うまく出せない」 「トイレでした方がいいってわかってるけど、できない」 「失敗したらどうしよう」

3歳、4歳、5歳を過ぎてトイレ排泄できないとき、実は子ども自身が一番、困っています。



排泄はしつけではない

「排泄はしつけ」

そう思われがちですが、私は違うと考えています。

排泄は、その子の体と心の準備が整っていく過程に、そっと寄り添うもの。

急かさず、比べず、「この子は、今どんな気持ちなのかな?」と立ち止まってみる。

その姿勢は、赤ちゃんのときも、3歳を過ぎた子どもに対しても、実は同じです。


もし「今年こそおむつを外さなきゃ」と肩に力が入っている方がいたら、ほんの少しだけ、力を抜いてみてください。

そして、こう問いかけてみてほしいのです。

「私は、この子の排泄に、ちゃんと寄り添えているかな?」


寄り添うとはどういうことか

排泄に寄り添うことは、その子の「できる・できない」を見ることではなく、その子の存在そのものを、まるごと受け取ることだと思っています。

うまくいく日も、いかない日も、立ち止まりながら、迷いながら、それでも「この子は、この子のペースで育っている」と信じ続けること。

正解を出す必要はありません。 迷いながら、揺れながらで大丈夫です。

大切なのは、子どもの体と心の声を、聴こうとする姿勢そのものだから。



3歳以降の寄り添いが難しい


ただ、赤ちゃんなら自然にできていた“寄り添い”が、3歳を過ぎた途端に、急に難しく感じられることもあります。


「もうわかっているはず」 「そろそろできる頃」


そんな周囲の声や、自分の焦りの中で、どう関わればいいのか、わからなくなる瞬間があるからです。



学びを形にしてきた理由

赤ちゃんとは異なる、3歳を過ぎた子どものおむつ外しに悩む親子と向き合う中で、


「排泄に寄り添うとは、具体的にどうしたらいいのか」


「子どもの尊厳を守る関わりとは、どこに立てばいいのか」


その問いを、私は何度も自分自身に投げかけてきました。

その過程で、 子どもの尊厳を守りながら関わるために必要な考え方や、 大人自身の感情との向き合い方、 コミュニケーションの在り方などを、一つひとつ学び直してきました。


そうした試行錯誤の中から形になったのが、3歳からの幸せおむつ外しアドバイザー養成講座です。



排泄の時間が「幸せな記憶」になりますように

排泄は、日々の中にある、自然な営みです。


だからこそ、そこにある関わりは、親子の関係そのものを、静かに映し出します。

うまくいった日も、そうでない日も含めて、その子の排泄に寄り添った時間を、いつか振り返ったときに、 「悩んだ時もあったけれど、それでも幸せな時間だったな」 と思ってもらえたら嬉しい。 そんな記憶の積み重ねが、人生のどこかで、 親子の心をそっと支えてくれる、大切な財産になっていくのではないかと、私は感じています。

それは、かつて自分の息子に対して、排泄を「しつけなければ」と必死になり、幸せな時間を味わえなかった私自身の、心からの願いなのです。



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文責:和田智代(一般社団法人 こどもと家族の排泄サポート研究所 代表理事) 


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