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腸活だけでは改善しないー9割が知らない“子どもの便秘のもう一つの悪循環”

  • 20 時間前
  • 読了時間: 6分
発酵食品や食物繊維...。腸活を頑張っているのに、子どもの便秘がなかなか改善しない。そんな時は、「便が作れない」のではなく、「出したい」が起こらなくなっているのかもしれません。子どもに多い“直腸性便秘”と、9割が知らないもう一つの悪循環、腸活だけでは足りない理由を解説します。
発酵食品や食物繊維...。腸活を頑張っているのに、子どもの便秘がなかなか改善しない。そんな時は、「便が作れない」のではなく、「出したい」が起こらなくなっているのかもしれません。子どもに多い“直腸性便秘”と、9割が知らないもう一つの悪循環、腸活だけでは足りない理由を解説します。


「ちゃんと出ているはずなのに、なんでこんなに苦しそうなんだろう」


そう感じたことはありませんか。


毎日ではないけれど出ている。 数日に一度は出ている。


でも、

・出すのにすごく時間がかかる ・出るときに苦しそうな顔をする ・終わったあとも、どこかぐったりしている

食事にも気をつけている。


水分も、発酵食品も、食物繊維も意識している。


いわゆる「腸活」は、もう十分やっている。

それでも、変わらない。

そんな時、多くの人は、

「まだ足りないのかな」 「もっと良い食べ物があるのかな」

と思います。

でも、もしかすると――


足りていないのは、“腸活”ではなく 便秘を理解する“視点”なのかもしれません。



こんな様子はありませんか?


・便は出ているけど、毎回苦しそう

・便は出るけど、毎回コロコロ便

・硬くて太めの便と下痢便を繰り返す ・「出したい」時がわからない様子 ・発酵食品や食物繊維を頑張っているのに変わらない

・「また便秘になった」を繰り返している


1つでも当てはまるなら、その子の便秘は「腸活だけでは足りない段階」かもしれません。



実は、便秘には2種類ある


便秘には、大きく分けて2つあります。

ひとつは、大腸の動きが鈍くて便が停滞する「大腸性便秘」


このタイプには、

・食物繊維

・発酵食品

・水分、運動、マッサージ

といった腸活が役立ちます。


でも、子どもに多いのは、もう一つの「直腸性便秘」です。


直腸とは、肛門のすぐ上にある、普段は空っぽの腸です。


ここに便が長く溜まると、

・ため癖がつく ・直腸がひろがる ・便意が起こりにくくなる

という状態になります。


つまり、


便はできている。


でも、“出口(肛門)の手前”で止まっている。


しかも本人は、「出したい」がわからなくなっている。


このタイプでは、腸活で良い便は作れても、うまく出せません。


だから、


「発酵食品も食物繊維も頑張っているのに改善しない」


ということが起きるのです。



“もう一つの悪循環”が始まっている


便秘の悪循環には2つあります。

図①:よく知られた悪循環

よく知られた“悪循環”
よく知られた“悪循環”

ひとつは前回のブログでもご紹介した

我慢する→ 直腸に便が溜まる→便が硬くなる→ 出す時に痛い→ また我慢する

という、比較的よく知られている悪循環です。


そして実は、もう一つあります。



図②:あまり知られてない悪循環

あまり知られていない“悪循環”
あまり知られていない“悪循環”

便が溜まる→ 直腸がひろがる→ その状態に体が慣れる→ 便意が起こりにくくなる


ここで起きているのは、

「出せない」ではなく、


“出したい(便意)”が起こらなくなっている状態です。


本来なら、直腸に便がたまると、

「出したい」というサイン(便意)が脳に送られます。


でも、直腸に便が溜まり続けると、そのサインが弱くなってしまう。


すると、

・タイミングを逃す

・気づかないまま過ごす

・また溜まる→どんどんたまる

そんなことが起きていきます。



この状態は、腸活だけは改善できない


ここまで進んでしまうと、

「食物繊維を増やそう」

「もっと発酵食品を食べよう」

と頑張っている間にも、


体の中では、悪循環が進んでしまうことがあります。


なぜなら、直腸が広がってしまった状態は、腸活だけでは元に戻らないことがほとんどだからです。


ここまで来ている場合は、薬や浣腸・座薬などでしっかり便を出し、「直腸が空っぽ」の状態を取り戻すことが必要になることがあります。


「直腸に便が入ったから、出したい」


という本来の便意の感覚を取り戻すための治療です。


小児便秘の専門医である 中野美和子先生も、長引く便秘では、まず便をしっかり出し切って、その状態をキープすることが必要だと伝えています。


だからこそ、

「腸活をするか?医療に頼るか?」

の二者択一ではないのです。


必要なのは、

腸活で“良い便”を作りながら、必要な時には医療の力で“出せる状態”を取り戻すこと。



病院に行けば終わり、ではない


そして、本当に難しいのは、そのあとです。


便を出したあとも、

・また痛かったらどうしよう ・トイレに行きたくない ・「出したい」が分からない

そんな気持ちが残れば、子どもはまた我慢します。


だから必要なのは、

医療で“出せる状態”を作ったあと、

「出せた」

「気持ちよかった」

という経験を重ねていくこと。


そのためには、

・いつ受診すべきか

・どんな時は腸活だけでは足りないのか

・家でどう関わればいいのか

を知っている人が必要です。



家庭と病院の“間”をつなぐ人へ


子どもが排便するのは、病院ではなく、毎日の生活の中です。


家庭。

保育園。

幼稚園。

子育て支援の現場。


だから、

「この子は、もう医療につなぐ段階かもしれない」

「今は、日常の関わりで支えられる」


そう見極められる人が、子どもが毎日過ごす場所に、一人いるだけで、子どもの未来は変わります。


こどもと家族の排泄サポート研究所の「家庭と病院を結ぶ★子どもの排便&便秘アドバイザー養成講座」は、そんな“家庭と病院の間”をつなぐ人のための講座です。


この講座は、


・子どもの便秘に悩む保護者

・保育園、幼稚園、こども園の先生

・助産師、看護師、保健師

・子育て支援に関わる方


に向けて作られました。


もし今、

「腸活だけでは足りないことがある」

そう知ったなら、

あなたはもう、子どもの便秘を“別の角度から見られる人”になり始めています。


子どもが苦しそうにしている時、

「もっと発酵食品を増やそう」

だけではなく、


「もしかして、もう医療につなぐ段階かもしれない」

そう気づける人。


病院で便を出したあと、

「ここからどう関わればいいか」

を支えられる人。


そんな、

“家庭と病院の間” をつなぐ人がいることで、

子どもの未来は 大きく変わり始めます。 ーーーーーーー



文責:和田智代(一般社団法人 こどもと家族の排泄サポート研究所 代表理事) 




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