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なぜ鳥は、赤ちゃんを“うんちまみれ”にしないのか?ー『10時間漏れない』で本当にいい?

  • 1 日前
  • 読了時間: 6分



鳥から学ぶ「排泄コミュニケーション」


春ですね。


つばめが家の軒先に巣を作り、子育てをする季節になりました。


この季節になると、私はあることを疑問に感じていました。


それは、


「鳥の赤ちゃんって、ずっと巣の中にいて、そこで排泄もして、ウンチまみれにならないのかな?」


という素朴な疑問です。


ひな鳥たちは、飛べるようになるまで、ほとんど巣の中で暮らします。


当然、おしっこやうんちもします。


それなのに、巣の中は清潔です。


実はそこには、

親鳥とひな鳥の見事な

「排泄コミュニケーション」

があったのです。


ひなが排泄したくなると、お尻を上げ、親鳥の方へ向ける。


すると親鳥が、絶妙なタイミングで受け取り、巣の外へ運んでいくのです。 下の画像をクリックすると、実際の様子を動画を観ることができます。最初はCMが流れるかもしれませんが、数秒待つと、「スキップ」できます。 動画の3分あたりで、そのシーンが観られます。

出典:深谷爬虫類館のYoutube「子育て中のツバメの巣に定点カメラを設置して次々と運ばれてくる虫を観察した結果・・・!」
出典:深谷爬虫類館のYoutube「子育て中のツバメの巣に定点カメラを設置して次々と運ばれてくる虫を観察した結果・・・!」


鳥によっては、ひなのウンチをキャッチして、そのまま食べてしまう種もいるようです。

このような動画を初めて見た時、

「すごい……」

と思いました。

排泄は、ただ「出す」だけではない。

身体を清潔に保ち、健康を守るための、大切な営みなのだと、あらためて感じたからです。

鳥は「衛生的な排泄」に気を配る

動物にとって、排泄物で身体が汚れることは、病気のリスクにつながります。


だから親鳥は、ひなが健康に育つために、排泄にも丁寧に関わります。


そして私は、

ここに人間の赤ちゃんとも重なるものを感じます。


赤ちゃんって、おむつを開いた瞬間に

「シャーッ!」

とおしっこを飛ばすことがありますよね。


あれも、

「身体を汚したくない」

という、生き物としての自然な感覚の表れなのではないか。


もちろん、今の日本で、完全な“おむつなし”育児は現実的ではありません。


おむつは、赤ちゃんと家族を支える、大切な育児アイテムです。


でも、ここで少し、立ち止まって考えたいことがあります。



「おむつの中の衛生」に意識が向いているか?


私たちは普段、

「衛生」

にとても気を配っています。


例えば、子どもがお漏らしをすれば、急いで掃除し、床を除菌消毒し、服も洗う。


でも、

赤ちゃんのおしり――


つまり、


「おむつの中の衛生環境」


に、親鳥たちのように、十分な意識を向けているでしょうか?


紙おむつに

「長時間吸収」 「○時間漏れない」

と書いてあると、 ついつい おむつの中の衛生環境から 気持ちが遠のいてしまうことがあります。


もちろん、

子育で忙しい毎日の中で、

「なるべく長く使えた方が助かる」

と思うのは自然なことです。

私も仕事をしながら 二人の息子を育ててきたので その気持ちはよくわかります。


でも、ふと考えるのです。


もし自分自身が、長時間、排泄物のついた下着を履き続けるとしたら、どう感じるだろう?と。


もちろん、赤ちゃんと大人は違います。


紙おむつも進化しています。


それでも、


鳥を含めた野生動物たちは、身体を排泄物で汚さないよう、驚くほど丁寧に行動しています。


もしかすると私たちも、便利さだけでなく、


赤ちゃんの「快・不快」に、もう少し心を寄せてもいいのかもしれません。



4歳になっても、うんちはオムツの中


最近、

私はこんな子どもたちに出会うことが増えています。


4歳を過ぎて、おしっこはトイレでできるのに、うんちだけは、紙おむつの中でしかできない子。


頭では、

「トイレでした方がいい」

とわかっている。


でも、身体が拒否してしまう。


そして少しずつ、

「なんで自分だけできないんだろう」

と自信を失っていく。


本当は、子ども自身がいちばん困っています。


私はその姿を見るたび、胸が苦しくなります。


これは、保護者が悪いわけでも、子どもが悪いわけでもありません。


ただ、


便利で快適な暮らしの中で、私たち大人が、子どもの排泄の身体感覚に、意識を向けにくくなっている。


その影響はあるのかもしれません。


だから私は、

「何歳でおむつを外すか」

という議論より、


子どもが排泄を

「気持ちいい」

「安心できる」

「自分でできる」

ものとして育んでいくことの方が、大切だと思っています。



だから「0歳からの自然なおむつ外しアドバイザー養成講座」を作りました


私は、こうした視点を、


子育て中のご家族や、保育・医療・子育て支援に関わる方たちと共有したいと思い、



を作りました。

これは、

「早くおむつを外す」

ための講座ではありません。

赤ちゃんの頃から、

子どもの身体感覚や排泄の尊厳に寄り添いながら、

排泄を、

「気持ちいい」 「安心できる」

営みとして育んでいく視点を学ぶ講座です。


つばめの季節になるたびに思うこと


春になり、つばめが巣作りを始める季節になると、私は毎年、この「鳥たちの排泄コミュニケーション」を思い出します。


親鳥たちは、ひなが健康に育つよう、排泄という営みに丁寧に関わっています。


その様子を見ていると、

「排泄は汚いもの」

ではなく、


「健康に生きるために大切なもの」


という感覚があるように感じます。


私たち人間も、赤ちゃんの排泄の「快・不快」に、もう少しだけ心を寄せられたなら、


未来の子どもたちの困りごとは、少しずつ変わっていくのかもしれません。


そんなことを、今年も、我が家の周囲を元気に飛び回るつばめの親鳥たちを見ながら考えています。




文責:和田智代(一般社団法人 こどもと家族の排泄サポート研究所 代表理事) 




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