なぜ見逃される?子どもの便秘|現場で多い5つの誤解
- 6 日前
- 読了時間: 6分
更新日:4 日前

「食事には気をつけているのに、便秘が良くならない」
「0歳で離乳食も始まっていないのに便秘が続いて苦しそう」
そんな悩みを抱えていませんか?
いま、子どもの便秘は決して珍しい問題ではなくなっています。
しかしその一方で、便秘に対する“誤解”がとても多いことも、現場で強く感じています。
このブログでは、実際の相談現場から見えてきた「子どもの便秘をめぐる5つの誤解」をお伝えします。
子どもの便秘は増えている
便秘の子どもが増えています。
日本トイレ研究所の調査によると、小学生の約5人に1人が便秘とされています(※1)。
さらに、0歳〜3歳でも約5人に1人が便秘というデータもあります(※2)。
私のもとにも、赤ちゃんから小学生まで、便秘の相談が年々増えています。
そして相談を受ける中で見えてきたのが、
👉 「おむつが外れない子の多くに、便秘が隠れている」
という事実です。
それにもかかわらず、保護者だけでなく、保育・保健医療の専門職であっても、便秘について誤った認識を持っているケースは少なくありません。 専門職の養成校でも、便秘について適切に学ぶ機会がほとんどないためです。
よくある誤解①
便秘は病気じゃない?
「たかが便秘」と軽く考えられがちですが、便秘はれっきとした病気です。
適切な対応をせずに放置すると、慢性化・重症化し、長期間苦しむこともあります。
医師などの専門職でさえ「たかが便秘でしょ」と軽く考える人が少なくないと言われています。
私も実際に大勢の保護者から「かかりつけの小児科医を受診したが、あまり真剣に対応してもらえなかった」という訴えをきいてきました。
よくある誤解②
便秘には食物繊維と発酵食品?
便秘に効果的な食物はもちろん大切な要素ですが、それだけでは不十分なケースも多いです。
特に子どもに多いのが
👉 直腸に便が溜まるタイプの便秘
この場合、食事改善だけでは改善しにくく、むしろ対応が遅れることで悪化してしまうこともあります。
よくある誤解③
お腹のマッサージで改善する?
マッサージで良くなるケースもありますが、直腸に便が溜まるタイプでは、大きな効果が期待できないことも多いのが実際です。
よくある誤解④
うんちが出ていれば便秘じゃない?
これは非常に多い誤解です。
👉 便秘でも、うんちは出ます。
例えば、
・少しずつ漏れる
・おむつやパンツに頻繁につく
こうした場合、むしろ便秘の可能性が高いです。
特に、「便漏れが続くのでおむつがなかなか外せない」場合は要注意です。
よくある誤解⑤
便を漏らすのは発達の問題?
学齢期で便を漏らすと、発達面を疑われることがあります。
しかし実際には、
👉 多くの場合、原因は便秘です
専門医の中には「排泄コントロールと知的発達との関連はほとんどない」と断言する人もいます。
なぜ誤解が問題なのか?
こうした誤解があることで、
・適切なタイミングで対応できない
・便秘が慢性化する
・子どもが長期間苦しむ
という状況が生まれています。
本来なら防げたはずの困りごとが、長引いてしまうケースも少なくありません。
大切なのは「正しい知識を持つこと」
だからこそ今、必要なのは
・医師だけでなく ・保育者や支援職 ・そして保護者自身も
👉 便秘について正しく理解することです。 子どもにとって排泄は、ただの「おしっこやうんちをすること」ではありません。
うまく出せない、漏れてしまう——そのたびに、子どもは小さな失敗体験を重ねていきます。
本当は、できるようになりたいのに。
本当は、気持ちよく出したいのに。
だからこそ、「できない理由」に気づいてあげることが、子どもにとって大きな安心につながります。
子ども自身が「どうしてうまくできないのか分からない」まま、困っているケースは、大人が想像する以上に多いのです。
「もっと早く知りたかった」を減らしたい
私たちのもとには、 「便秘についての正確な知識をもっと早く知ってたら、こんなに長い間、親子で苦しむことはなかったのに...」 という声が本当に多く届きます。
そういう思いをする人を、少しでも減らしたい。 その願いから生まれたのが、
小児便秘の専門医による医学監修のもと、専門職でない一般の方でも理解できる優しい構成で、
・子どもの便秘を正しく理解する視点
・適切な関わり方
・家庭と医療のつなぎ方
を体系的に学べる内容になっています。
👉 「知識を得ただけで、子どもへの関わりが変わり、子どもの症状も改善し始めた」そんな声を多くいただいています。
まとめ
子どもの便秘は、
✔ 見逃されやすい
✔ 誤解されやすい
✔ でも実はとても重要な問題
です。
そして、
👉 おむつが外れない背景にも深く関係していることがあります
もし今、気になるサインがあるなら、「様子を見る」だけでなく、ぜひ一度立ち止まって見直してみてください。
<参考文献>
※1『親と子の便秘に関する意識調査』NPO法人 日本トイレ研究所 ※2『0~3歳児の排便・食事・睡眠に関する調査』NPO法人 日本トイレ研究所
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文責:和田智代(一般社団法人 こどもと家族の排泄サポート研究所 代表理事)
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