【不便の中の利益】(アドバイザーコラム・0歳14期サポートスタッフ)
名古屋在住、0歳からの自然なおむつ外しアドバイザーの尾山裕美子です。
2023年に受講して以来、大きな活動はしておりませんが、習字教室をしながらご縁がある方にお話させていただいています。
また、私は冷蔵庫や洗濯機を持たない生活を10年しております。
そんな私の生活とおむつ外しのお話をさせていただきます。
不便=大変?
「冷蔵庫と洗濯機なしでどうやって生活してるの!?」「私には絶対ムリ!」 とよく言われます(笑)。
我が家の生活は、「不便で大変」と思われますが、実際はそうでないことも多々あります。
たとえば、冷蔵庫がないこと。
保存が利かないので、アレコレ買って溜めておくことができません。
しかしそのおかげで、食品・食材の管理が明確化しました。
冷蔵庫の中に入れっぱなしになっていた調味料や常備菜の食べ忘れなど「古(いにしえ)の物」がなくなったのです。
また、洗濯機がないことでいえば、幼児でも家事に参加することができます。
2歳のときは足踏み洗濯、3歳になれば手でゴシゴシ、4歳になればしっかりと絞ることもできるようになりました。
「洗濯する!」と帰宅後に自分のハンカチを洗って絞って干す姿を見ると、洗濯機なし生活もなかなかいいものだなと思います。
我が家には掃除機もありませんが、ほうきとちりとり、そして雑巾がけをします。
終わった後はハーハー息切れすること多々ですが、お金のかからない、しかも家がさっぱりする最高のエクササイズだと思っています(笑)。
これらは不便だからこそ得られた利益といえるのではないでしょうか。
不便は価値あること
子の排泄においても、「不便の中の利益」が生まれると感じています。
乳児期におむつを外して排泄させるのは、慣れない世話人(保護者・保育者など)にとっては多少なりとも不便さが伴います。
紙おむつを1回の尿で交換するのはもったいない。
わざわざおむつを外しておまるに座らせたところで、出るかもわからない。
人によって不便や大変に思うことはそれぞれ違うと思います。
私にとっては、梅雨時期に布おむつを洗って乾かすこと、母体が疲れているときにおまるに座ってもらうこと、外出先での対応など、さまざまありました。
しかし、今思い出すのは、大変だったことではなく、息子の“心地よさそうな表情”です。
4歳になった今でも「はぁ~気持ちいい~」と言いながら排泄をしているのを見ると、寄り添ってよかったなと心から思います。
そしてそれを見るたびに「この子は、人間(動物)として、ちゃんと生きているな」と感じるのです。
ちなみに、おむつ代は10万円くらい浮いているはずです(笑)。
「不便」は一見、面倒で大変で何の意味もないことのように思えますが、角度を変えれば価値あることにもなり得るのです。
子との物語
私は、息子には自己流のおむつなし育児をしていたので、孤独も感じましたし、大変な思いもたくさんしました。
身近に質問したり頼ったりできる人がいなかったので、子とともに(いや、子を巻き添えにしながら?)試行錯誤をする日々でした。
そんな、子の排泄に寄り沿い続けた日々の中で、たくさんの物語が生まれました。
初めておむつの外でおしっこしたこと
床にできた、水(尿)たまりを拭いたこと
おまるでうんちがおもしろいほど出たこと
逆におまるに座っても全然出なくなったこと
股をポンポンと触っておしっこを教えてくれたこと
気持ちよさそうな表情…
そのどれもが、私たち母子にとって、かけがえのない物語となっていきました。

生きる力
情報化、効率化を過剰に求められる昨今の社会の中で、敢えて「不便」を選択することはとても難しいことと思います。
しかし、やってみればさほど大変でなく、むしろ楽なこともあります。
また、不便の中には何かしらの利益があるものです。
それは体験した人にしか得られない本当の意味での“生きる力”なのではないでしょうか。
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アドバイザーコラムは、アドバイザーになった方の体験・経験から学んだことを、コラムとして掲載します。不定期掲載ですが、お楽しみに!
