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第1章を大公開【和田智代の電子書籍が出版されました!】



★ーーーーーーーーーー <前編> 3歳すぎても おむつが全然外れない! と思ったら最後に読む本 (アドラー心理学×おむつ外し) https://www.amazon.co.jp/dp/B0CF887D93 ーーーーーーーーーー★


いよいよ出版されました!

「3歳過ぎてもおむつが全然外れない!」と悩んで、子どもに対して虐待に近いような言動をしてしまい、子育ての自信を無くしているママが本当にたくさんいます。


そんなママたちの相談を受けてきた和田智代が、”こじれトイトレ”の沼から脱出するための、ネットにも育児雑誌にもない、アドラー心理学を応用した秘訣を大公開!



今回は ********************** ◆前編:マインド編 ********************* の出版です

********************** ◆後編:ノウハウ編 ********************* は今秋に出版予定です

・・・ ・・・ ・・・

3歳過ぎても 4歳過ぎても 5歳過ぎても


ネット情報で良いと言われることはぜーんぶやっても、それでもおむつが全然外れない!


・・・というママのために


アドラー心理学の考えをベースに、こじれたおむつ外しの逆転成功方法をお伝えします。


子どもの排泄と、子どもとのコミュニケーションについて、長年研究してきた和田智代が、全てのデータと実経験を投入してわかりやすく解説した本です!

こちらで第1章を大公開! ↓↓↓↓

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第1章:どうしておむつが外れないの?


1.みんな悩んでる…実は私も...


この本を手にしたあなたは、すでにトレイトレーニングをはじめていて、


「うちの子は、トイレやおまるで全然してくれない。ネットや育児雑誌どおりに進まない」


「ママ友の同い年の子はもうおむつが外れたのに、うちの子はまだ...焦る」


と悩んでいるかもしれません。


または、


「4月には幼稚園に入園するから、そろそろおむつ外さないと」


「実親や義理親が『3歳すぎてまだ外れてないの?』とうるさく言ってくる」


と、ユーウツな気分になっているかもしれません。


全国保育士会が行った調査(在宅子育て家庭への意識調査、2015年)によると、全国の子育て支援センターを利用する母親の悩みの事の上位の一つが、「排泄」となっています。(「悩んでいること、相談したいこと」:p.26~、及びp.50)


ベネッセによる調査(Benesse教育情報サイト、2012年)でも、約50%の母親がトイレトレーニングを「大変と感じた」ことが明らかになっています。


さらに最近では、3歳や4歳を過ぎてもおむつが外れないことがきっかけで子どもを虐待してしまい、逮捕される親のニュースまで報道されるようになってきています。


実は私も、“息子のおむつ外しで悩んだ母親”の一人でした。 海外で出版されてベストセラーとなった本の日本語版『一日でおむつがはずせる』(N.アズリン・R.フォックス著、主婦の友社)という本を読みこんで、完璧に準備して実践したのに...。


結局、息子とのおむつ外しは、1日どころか、3年くらいかかってしまいました(涙)。

おむつがなかなか外れなくて、息子にひどい言葉をぶつけてしまったり、時にはお尻をたたいてしまったこともあります。


私の子育ての歴史の中で、最悪につらくて悲しい、そして後悔に満ちた記憶として、今も思い出すと本当に胸が痛みます。


おむつ外しに関しては、過去から現在に至るまで、国内でも海外でも様々な本や教材が出ているのに、ネット上にも専門家のアドバイスがたくさんあるのに、どうしていまだに大勢の親が、私のように悩むのでしょうか?


2.トイレトレーニングの現状と歴史


ちょっとここで、あなたを悩ませている「トイレトレーニング」の現状と歴史について、少し学んでみましょう。 トイレトレーニングを克服するには、トイレトレーニングの正体について理解することも重要です。敵と戦うには敵を知れ!...です(笑)


もともと、「トイレトレーニング」という考え方は、欧米社会において、産業革命時代の1800年頃に産まれたと考えられます。


その頃の欧米社会では、都市の衛生環境が深刻な課題となっていました。


産業革命によって様々な機械や蒸気などの動力が発明され、人類史上初めての、大規模な工業化時代がやってきたためです。


その結果、大量の農民が工場労働者として都市へ移住するようになりました。

当時の欧米の工業都市には、これらの人々を受け入れる十分な設備がなくて、住居、上下水道、ゴミ処理、糞尿処理の全てが不足していました。


例えばイギリスでも、都市住民の健康状態は劣悪で、コレラや結核などの感染症が蔓延していました。 こうした都市の衛生問題に対処するために、『公衆衛生』という概念が生まれ、広がっていきました。


産業革命以前の、多くの人々が農村部で暮らしていた時代には、人間も他の動物と同じように、自然の中(土の上)で排便・放尿していました。


便や尿から養分を得た土が植物を育てて、やがて人間などの動物の食物の源をつくる重要な資源となり.....と、自然循環する生態系の中に、私たちの尿や便は位置づけられていたのです。


自然界が尿や便を分解処理してくれるので、子どもたちも他の動物と同じように、好きな時に好きな場所(自然の中)で排泄し、トイレでの排泄を学ぶ必要はありませんでした。


しかし、工業化と都市化によって、人々が自然から離れた生活をするようになり、子どもにもトイレ排泄が求められるようになりました。


1900年代になると、欧米社会の家庭では、大人主導の厳しいトイレトレーニングが主流となっていきました。


大人の都合で排泄させる時間を決めたり、朝夕2回、赤ちゃんの肛門に棒状の固形石鹸を挿入して強制的に排便させたり、オマルやトイレなどに小さい子をヒモで縛りつけてトイレ排泄を学習させる...というような極端な方法も行われていたことが昔の資料に残されています。恐ろしいですね。


やがて、こうした厳しいやり方は「子どもが情緒障害になる」として批判されるようになりました。


代わりに1900年代後半より欧米で新たに提唱され始めたのが、「子どもの心身の発達を尊重したトイレトレーニング方法」です。医学や心理学分野の著名な欧米の専門家たちも、この新しい方法を支持しました。


その一人である米国の著名な小児科医が、ベリー・ブラゼルトン氏です。 彼が1962年に発表した「子ども主導によるトイレトレーニング法」は、60年以上経た現在も、欧米諸国や日本でのトイレトレーニングの考え方のベースになっています。


基本は、「生後18ケ月よりも小さい子にトイレ排泄を強要してはいけない」「子どもがトイレに興味を持つようになったらトイレの使い方を教えて練習をさせる」「子どもが嫌がる場合はトレーニングを中止し1~2ヶ月様子をみる」といった方法です。


ブラゼルトン氏は、アメリカ小児科学会の会長を務めていた影響力のある人物でした。そのため、彼によるトイレトレーニングの方法は、アメリカ小児科学会の推奨する正式なトイレトレーニング方法となり、米国のみならず、ヨーロッパ各国や日本などにも広がっていきました。


1970年代になると、ブラゼルトン氏とは少し異なる方法として、米国の行動心理学者のリチャード・フォックス氏とネーサン・アズリン氏が「より短期間でトイレトレーニングを完了できる方法」を提唱します。


「お菓子などのご褒美を与えてトイレへ行くよう促す」「ジュースなどの水分を多くとらせて排尿回数を増やす」「数分ごとに下着が濡れていないか確認する」という方法です。

彼らが書いて世界的なベストセラーとなった本が、私も息子のトイレトレーニングの際に参考にした『一日でおむつがはずせる』です。


現在の日本や欧米諸国での一般的なトイレトレーニングの方法は、細かい点では様々に異なるものが存在しますが、大きな意味においては、1960年代のブラゼルトン氏と、1970年代のフォックス氏&アズリン氏による方法を組み合わせたものが主流になっています。


まとめると次のような感じではないでしょうか。


3つの条件がそろったら始めましょう:  ①一人歩きができる  ②親の指示がある程度理解できる  ③排尿間隔が2時間近くあく


✓4つのステップで進めましょう:  ①トイレに興味を持たせる  ②トイレに座る習慣をつけさせる  ③トイレに誘って排泄させる  ④おむつ(パンツ)でおしっこが出たら事後報告するよう指示する  ⑤おむつ(パンツ)でおしっこが出る前に事前報告するよう指示する


✓親の留意点:  ①成功したらたくさんほめる  ②成功したらシールやお菓子などのご褒美をあげる  ③失敗しても叱らない  ④焦らない。トイレ排泄を嫌がったら1~2ケ月休む  ⑤トイレが楽しい場所になるよう子どもが好きな絵を貼る


つまり、今、ネットや育児雑誌等でトイレトレーニングの方法を教えている日本の専門家の多くは、50~60年前に欧米で提唱されたこれらの方法を、少しだけアレンジして紹介しているといっても間違いではないと思います。


どうしてそんな昔の方法が今も参考にされ続けているのか?


この答えが、米国の雑誌News Weekの日本語版(2018年)にさらっと書かれているのを見つけて、「やっぱり!」と思わず納得したことを覚えています。


———————————————— 幼児のいる親にとって、「トイレトレーニング」という言葉ほど不安と混乱をもたらすものはない。何せ情報が錯綜している...研究を読み、発達小児科医と話をしたが、最高の訓練方法について、明快な答えは得られなかった。

ある報告書が指摘するように、『健康な子どものトイレトレーニングは、研究者の情熱をかき立てるテーマではない』のだろう。 (『おむつはずしは焦らずいこう』News Week 日本語版、2018年3月号) —————————————————


そうなのです! 脳科学とか新型感染症などの、研究費がもらいやすい、そして、新しい医療技術や新薬開発などのビジネスにも結びつきやすい魅力的なテーマと異なり、『健康な子どものトイレトレーニング』という地味?なテーマを真剣に研究したいと思う専門家は、なかなかいない...だから、未だに昔のものが紹介されているのです。


その結果、トイレトレーニングの方法は、50年以上もアップデートされないまま放置されている、と言っても言い過ぎではないと思います。


もちろん、「アップデートされていない古い情報は、全て、現代では使えない情報」というわけではないです。現代でも通用する内容であれば、新しいか古いかは、関係ありません。

しかし、トイレトレーニングに関しては、50~60年前と現代とでは、決定的に異なる状況があります!


それは、紙おむつの普及です!


50~60年前といえば、欧米諸国でも、まだ布おむつが主流でした。

紙おむつは存在していたけれど、性能があまり良くない上に、値段も高価で、今のように普通の人々が気軽に使える状況ではありませんでした。


その後、紙おむつの品質はどんどん良くなり、値段も安価になり、サイズもより大きなものが販売されるようになって、現在に至っています。


いま、日本では子ども用サイズとしては体重35kg用くらいまであり、欧米ではなんと体重55kg用まで存在します。


昔の布おむつは、最大でも3歳くらいまでのサイズしか存在しませんでした。 だから、3歳になれば、「おむつはやめて、布パンツに」という選択肢しかなかったです。


だから、おむつ外しがこじれることも、ほとんどありませんでした。


しかし現代は、「何歳になっても着用できるサイズの紙おむつ」が存在します。


昔と比べておむつをめぐる環境が激変したために、布おむつ時代の古いトイレトレーニングの方法では上手くいかない子が出てくるのは当然のことです。(もちろん、中には、古いトイレトレーニングの方法でも上手くいく子もいます)


※トイレトレーニングの歴史についてより詳しく知りたい方は、私の著書『幸せの排泄コミュニケーション』(言叢社)を参考にして下さい。


3.おむつが外れない最大の原因は…


ここまで読んでいただいて、おむつ外しに失敗する大きな原因の一つが、「布おむつ時代に提唱された古いトイレトレーニング方法が、今も行われている」ことにあるという事実をわかっていただけたと思います。


では、古いトイレトレーニング方法の何が問題なのか?


それは、「紙おむつ時代の現代には合わない部分がある」という点と、「大人が子どもの前にたってトレーニング(訓練)する」という、大人主導の考えが中心になっている点です。


紙おむつ時代の今、必要とされているアプローチは、「子ども自身がおむつを外す必要性を理解して主体的に動くために、大人は後ろからサポートする」という考え方です。


そのために、親や保育者が事前に知っておくべきこと&やるべきことがもっとたくさんあるのです!


でも、その「情報」を誰も教えてくれない。だから、だから、紙おむつ時代のおむつ外しが大変になっちゃうんです!!!


その「情報」をつかんで取り組めば、親はそんなにイライラしないで済むし、おむつ外しはもっとスムーズにいくんです。


さらに結果として、おむつ外しを通じて、子どもの気持がもっとわかるようになって、子どもとの関係も、もっともっとよくなるのです!


「え?こじれたおむつ外しで、子どもとの関係が良くなる?ウソでしょ?」


いえいえウソじゃないんです!


実際に私がお伝えした方法で、こじれていたおむつ外しが、逆に子どもとの関係がよくなるきっかけになって、まさかの“逆転サヨナラホームラン”になったケースはたくさんあるのです!


4.まず必要なのは大人のマインド・チェンジ!


もしもあなたが今、お子さんのおむつ外しに取り組んでいて、以下のようなことをしていたら、ただちに、全て、ストップしてください。


・無理やりトイレに座らせてさせようとしている ・シールやお菓子でつろうとしている ・トイレ排泄をしてほしいと一生懸命説得している ・トイレ排泄させるために叱ったり、脅したりしている


こじれたおむつ外しを立て直すには、子どもに対して色々とアプローチする前に、大人側のマインド・チェンジ(意識改革)が必要です。


「大人主導のトイレトレーニング(排泄自立訓練)」ではなく、「子ども主体の排泄自立」へとシフト・チェンジするための、大人側のマインド・チェンジです。


そのための最重要課題はこの3つ!


①効果的なコミュニケーション方法を知る ②人間の子どもの排泄の本当の姿を知る ③おむつ外しで怒らない秘訣を知る


まずこの後の第2章では、子ども主体の排泄自立に効果的なコミュニケーションをお伝えします。


3歳過ぎからのおむつ外しを子ども主体で進めるには、とにかくコミュニケーションが重要。この時とても参考になるのが、アドラー心理学の考え方です。


私はこれまでに、様々な心理学やコミュニケーションの考え方を学んできましたが、アドラー心理学ほど、子どもが主体的に行動するためにベストマッチする考え方はないと確信しています。


おむつ外しという機会は、アドラー心理学的なコミュニケーションスキルを身につける最高のチャンス!


さらに良いことに、一度、このコミュニケーション・スキルを身につけることができると、それはあなたの中に一生の財産として残り、子どもが何歳になってもそのスキルを使い続けることができて、子どもとの幸せな関係をずーっと築いていくことができます!


さらにさらに、アドラー心理学的なコミュニケーションスキルは、子どものみならず、パートナーや、職場の同僚、友人・知人との間でも応用できるので、あなたの周囲に、どんどん幸せのコミュニケーションの輪が広がっていきます!


さらにさらにさらに、そういうコミュニケーションをしている親を見て育つと、子どもも同じコミュニケーションスキルを自然と身につけることができるのです!


ということで、第2章で学ぶ、効果的なコミュニケーションを楽しみにしていて下さいね。

なお、このアドラー心理学をベースにしたおむつ外しの具体的なコミュニケーションについては、この本に続く後編で、より実践的な内容をお伝えしていきます。ぜひ、そちらも参考にして下さい。


続く第3章では子どもの排泄の本当の姿についてお伝えします。


あなたは赤ちゃんの排泄について、妊娠中に母親学級などで、どんなことを教わったでしょうか?


おそらく、「おむつ交換の方法」くらいじゃないでしょうか?あとはおむつかぶれの手当とか?


その後は、子どもが2~3歳になった時に、自治体の乳幼児健診などの場で、おむつ外しの方法をさらっと教わったくらいでしょうか?


実はこの「生後スグから2~3歳までの間」の赤ちゃんの排泄の発達の様子を正確に知っておくことが、おむつ外しにはとても重要なのです!


でもそんな情報、誰も教えてくれないですよね?


ということで、第3章では、子どもの排泄の本当の姿についてお伝えします。


そして第4章&第5章では、おむつ外しで怒らない秘訣をお伝えします。


3歳過ぎのおむつ外しでは、大人が感情的に怒らないことがとにかく大切。


怒ってしまうと、子どものやる気が消えてしまい、おむつ外しがさらにこじれるからです。


でも、多くの親や保育者は、子どもがトイレで排泄できない期間が長引くと、ついカーッとなって『どうしてトイレでしないの!何度言ったらわかるの!』と叱ってしまいます。感情的に叱ってはいけないと、頭ではわかっているけれど…。


その後で、「ああ、また怒っちゃった...私はダメな親だ」と自己嫌悪におちいる。私もそうでした(涙)


最近では、「怒りのコントロール方法」などを教えてくれる本や講座もよく目にします。

怒りが起こった時にコントロールできたらもちろんいいのだけれど、正直、なかなか難しい。ではどうしたらいい?


一番良いのは、そもそも怒りが起こらないようにすることです!


え?そんなこと、可能なの?


はい!可能です!


ということで、第4章&第5章ではおむつ外しで怒らない秘訣をお伝えします。第4章は知識編、第5章がワーク編です。


5.第1章のまとめ


第1章では、なかなかおむつが外れない原因とその対策について、以下1)~4)の視点から学びました。


1)子どものおむつ外し(トイレトレーニング)で悩んでいる人は本当に多い!

2)一般的なトイレトレーニングの現状や歴史を知ることも大切。今のトレーニング方法は、実は今から50~60年前の布おむつ時代に提唱された古いもの。

3)おむつがなかなか外れないのは、その方法が「布おむつ時代の考え方」であり、「大人が子どもを訓練(トレーニング)する」という考え方であるため。

4)子どもに働きかける前に、まずは大人のマインドチェンジ(子ども主体の排泄自立)が必要。そのための最重要課題が3つ:①効果的なコミュニケーション方法を知る②人間の子どもの排泄の本当の姿を知る③おむつ外しで怒らない秘訣を知る


次の第2章では、大人のマインド・チェンジのための3つの最重要課題の中の、『①効果的なコミュニケーション方法を知る』について学んでいきます!お楽しみに!


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★第1章は以上です!

★2章以降も気になる方はコチラをクリック↓


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